季節の変わり目になれば、多くのお客様が、私共の足と靴の相談室の話を聴いて尋ねて下さる。
勿論、リピーターの方も多いことは大変有り難いことだが、新規に相談にお越しいただくことも多い。
今回、私共を訪ねて頂いた方、片方の足が尖足、即ち踵が地に着かない状況の方。
小さい頃、小児麻痺で障害が残ったのだが、ご自身は何十年も自分の足と付き合い、体もそれに合わせて傾きを調整してとても元気で過ごしておられる。
もの凄いパワーを感じる。
そして、とても明るい!
障害をものともされていない。
しかし、真っ直ぐ歩くのは、少々困難でも有る。
何とか、踵が少しづつでも地に着くように、そして、少しでも真っ直ぐに歩いて頂けるようにと祈りを込めて靴を作らせて頂く。
外反拇指のような後天的な問題とは違い、少しづつ仮合わせをしながらの作業、難しい仕事であるが、難しければ難しい程、「よっしゃ・・・」って思い挑戦欲が沸いて来る。
慶応義塾の村田教授の話が頭をよぎる
「誰かのお役に立ちたいと願う使命感」
「誰かのお役に立てていると思う充実感」
今日もお客様に元気と勇気を頂きながら、少しでも良い仕事をして行きたいと願う!
お陰様で、今月も無事に万事好都合で過ごさせて頂けたことに改めて感謝したい。