最近の靴の底材に多く使われている素材にウレタンがあります。
このウレタンソールは、水をはじき、すべりに強く丈夫です。
ウレタンソールには二種類あり、ポリウレタンソールは耐久性、耐摩耗性に優れており
しっかりとした安定感のある丈夫な素材です。
もう一種、発泡ウレタンソールはポリウレタンソールよりも軽量で、
屈曲性、クッション性に優れた素材ですが、ポリウレタンソールよりも耐久性、耐摩耗性では劣っています。
靴や草履などの履物などに用いられています。
但し、加水分解を起こして、バラバラになってしますこともありますので、
風通しのよい場所に保管すること、長期間不使用での保管を避けるといった注意が必要です。
私共、足と靴の科学研究所ネットワーク『足と靴の相談室』では、
お客様の足の長さの違い、即ち脚長差を補正する為に靴底を接がせて頂くことが多くあります。
勿論、私が推奨する底材の靴を補正させて頂ければ簡単ですが
出来るだけお客様のお気に入りの靴を接がせて頂く
お客様がお気に入りの靴を出来るだけ履いて頂くことで
お出掛けのチャンスも増え
補正した靴で歩けば元気になれるとも思うのです。
ポリウレタンは長所も沢山ある代わりに、加水分解し易い短所もあると同時に、接着がし難い素材です。
ボンドで貼り付けても直ぐに剥がれてしまいます、そこで思いついたのが
”肌理の粗い綿の布にボンドを浸してウレタンに貼り付ける”
その上から、接ぎ足す為の軽いスポンジ素材と一番外側へのビブラムソールを接着すると剥がれ難くなります。
何年もの仕事の積み重ね失敗の中で生まれた、綿のサンドイッチ工法です!
足と靴のことなら何でもご遠慮なくご相談下さいませ。