アメリカのエスタブリッシュメントが息子が成人したらブルックスブラザーズでスーツを誂え、ジャックダニエルを一緒に嗜むと書いた。

その話を聴いた時、私も実はあることを考えていた。

スーツの話は別にして、最初に買ったタキシードと自分の一番大切にしていた靴を二人の息子に譲ろう!

 それは飴色の、REGALのジョットバーブーツ!

ジョットバーブーツとは、写真にある乗馬用のブーツの形の靴で所謂、ショートブーツであります。

実は、この靴私が22歳の時に買って、直ぐに廃番になってしまった今では幻のブーツなのである。

品番REGAL NO.2073の茶色!

 黒色も欲しかったのだが、既に在庫切れでありました。
通常よりも足入れの良い靴で24.5センチの私が23.5センチで充分に入る程のサイズであった。
とてもお気に入りで、今でも大切にして年に1.2度は、そっと履いて楽しんでいる。

考えてみたら、30年も大切に手入れして愛用していることになる。

REGALの靴の良いところは、オールソール即ち底を全て交換出来るところにある。
 底を交換すると大体新しい靴を買う場合の半分程度のコストが掛かる為、ある人は、それなら新しい靴をもう一足買った方が良いと言う人もいます。

実はそれは大きな間違い!

 履きなれて自分の足に馴染んで来た素材は、そのままに底を張り替える時には、その品番と同じ木型にもう一度入れ直し釣り込みをして底を打ち替える。

従って、履き易さをそのまま残して形を完全に復元してくれるのです。

そして何も益して環境にも優しい!

 私は子供に靴やタキシードを承継たかったが、結局息子達は私より身長も足のサイズも遥かに大きく、靴や服を譲ることは出来なくなった。

しかしながら、人や物や環境を大切にする、

そんな気持ちや人を思い遣る心を譲り渡したいと思う。